設備図面のリビジョン管理とは?|保全・設備改造・レトロフィットの変更履歴を残す方法

設備図面のリビジョン管理とは?|保全・設備改造・レトロフィットの変更履歴を残す方法

設備図面のリビジョン管理とは、設備改造や部品交換、レトロフィットの前後で図面・PDF・Excel・画像の版を残し、「どこを、なぜ変更したか」を追えるようにする管理方法です。AnnoRevisionでは、その変更理由を対象箇所への注釈として記録できます。図面や文書のRevision管理は、PDMや共有フォルダでも行えます。

設備は、導入したときの状態のまま使い続けるとは限りません。

「どこを、なぜ変更したのか」

部品交換。
安全対策。
能力変更。
制御盤の更新。
センサの追加。
レトロフィット。

10年、20年と設備を使う中で、設備そのものは少しずつ変わっていきます。当然、図面や関連資料も変わります。
しかし、保全や設備技術の現場では、設計部門のようにCADやPDMを中心に図面を管理しているとは限りません。

例えば、

    • 古い紙図面をPDF化して使っている
    • 最新版と一つ前の図面を見比べたい
    • 設備改造のたびにPDFへ赤入れしている
    • 図面や写真をExcelに貼って管理している
    • CAD原本が手元にない
    • 変更理由はメールや担当者の記憶に残っている

といった管理も珍しくありません。

問題になるのは、設備をもう一度変更するときです。


1. 現状課題

「今の図面」だけでは分からないことがある

例えば、現在の設備図面が1枚あるとします。その図面を見れば、今の設備構成は分かります。

しかし、

「一つ前はどうなっていたのか」

を確認したいことがあります。

さらに、

「なぜ、この部分を変更したのか」

まで知りたいことがあります。

設備改造やレトロフィットを行うとき、現在の状態だけでは判断できないことがあるからです。

例えば、

以前は別のモータだった。
なぜ今のモータへ変更したのか。

センサが後から追加されている。
何の問題に対応するためだったのか。

配管経路が変わっている。
現場干渉なのか、保全性改善なのか。

こうした情報が図面に残っていなければ、過去のメールや資料を探したり、当時の担当者へ確認したりする必要があります。

2. 導入効果

リビジョンを残すだけでは足りない

Rev.A、Rev.B、Rev.Cと過去の版を残せば、変更前後を確認できます。

しかし、

Rev.A → Rev.B

という履歴だけでは、

「なぜRev.Bになったのか」

までは分かりません。

そこでAnnoRevisionでは、変更理由を対象箇所への注釈として残します。

例えばRev.Aのモータ部分へ、

「既設モータが廃番となったため代替機種へ変更」

という注釈を付ける。

その後、変更後の図面をRev.Bとして登録する。

これにより、

どこを変更したのか
なぜ変更したのか
変更後どうなったのか

をRevisionと一緒に確認できます。

3. 既存運用との関係

すべて置き換える必要はない

AnnoRevisionを導入するために、現在のCAD、PDM、共有フォルダ、Excelなどをすべて置き換える必要はありません。

特に対象としているのは、

設計部門でCADを作成する工程ではなく、その後、設備を長期間使い続ける工程です。

現在使用しているPDF図面、Excel資料、画像などからRevision管理を始めることができます。
PDMを導入している場合でも、実質的に保管庫として使用していたり、設備保全側ではPDFやExcelを別管理している場合にも活用できます。

一方、PDMでRevision、変更履歴、承認まで十分に管理できている業務については、AnnoRevisionを追加する必要性は高くありません。

現在の運用をすべて変えるのではなく、変更履歴が残っていない部分に導入するという考え方です。

4. 費用対効果

削減するのは「過去を調べる時間」​

AnnoRevisionによって削減するのは、主に過去の変更経緯を調べる時間です。

設備改造やトラブル対応のたびに、

  • 過去のPDFを探す
  • Excel資料を確認する
  • メールを検索する
  • 当時の担当者へ問い合わせる

といった作業が発生している場合、その時間は継続的なコストになります。

費用対効果は、例えば次のように考えることができます。

年間の変更履歴確認件数 × 1件あたりの調査時間 × 担当者の時間単価

これに加えて、

    • 過去と同じ検討をやり直す
    • 変更理由を知らずに以前の状態へ戻してしまう
    • 担当者不在で判断できない
    • レトロフィット前の現状調査に時間がかかる

といった損失の低減も期待できます。

AnnoRevisionは、単に図面を保存するためではなく、設備が「どう変わってきたか」を残し、次の保全・改造時にその情報を使える状態にするためです。

導入判断のポイント

AnnoRevisionが必要かどうかは、次の問いで判断できます。

Revisionは残っているが、「なぜ変更したか」を調べるためにメールや資料を探すことがあるか。

もし答えが「ある」であれば、改善余地があります。

AnnoRevisionは、PDMや共有フォルダを置き換えるためではなく、

既存のRevision管理では残りにくい「変更理由」を、対象箇所への注釈として残すためのツールです。

製品情報:
https://www.atinde.com/annorevision