VRLite ver2.0をリリースしました

VRLite ver2.0をリリースしました

この度弊社では、3D CADデータを手軽にVR空間に表示するVRLiteのバージョン2.0を2021年8月27日に提供開始しました。

 

【開発の背景】

設計製造業ではCADでの設計後、試作と実機確認を繰り返すとコストが非常にかかるといった課題があります。これらの課題の解決策として、近年では大手CADソフトウェアのベンダーからも設計製造向けVRアプリケーションがリリースされています。しかし、高額なCADソフトウェアにバンドルされているものや、多機能であるがゆえにVR空間での操作に馴染みのないユーザにとって気楽に使えるツールではありませんでした。

このVRアプリケーションではVR空間でCADデータを確認し、試作回数を削減して工期を短縮できます。

【VRLiteの概要】

今回当社では、設計製造業務で手軽にVR技術を活用できるVRLiteをリリースしました。VRLiteは設計製造業向けVRの基本的な機能のみを実装し、はじめてのVRアプリケーション導入に適したソリューションです。CADデータをVR空間に表示することで設計者以外の関係者も直感的に形状や大きさを把握できるようになり手戻りが少なくなります。

バージョン1.0ではOculus専用でしたが、バージョン2.0ではOpenXR※に準拠しているVRデバイスに対応いたしましたのでより多くの方にご利用いただけます。

【特長】

従来の設計製造向けVRアプリケーションは色や背景の変更など様々な編集機能が実装されています。VRLiteはこれら編集機能を排除したシンプルな機能になっています。それにより簡単な操作を実現し手軽にVR空間でCADデータを確認できる仕様となっています。

VRLiteの読み込めるファイルフォーマットはFBX,OBJ,GLTF2,STL,PLY,3Mですが、カスタマイズオプションで他のフォーマットにも対応いたします。またカスタマイズオプションで点群データのVR表示も可能です。

【URL】

詳細はこちらをご参照ください

https://vrl.atinde.com

 

※OpenXR:様々なVR/ARデバイスやアプリに対応するための標準化仕様