設計業務におけるVR導入メリットは何をもたらすか

設計業務におけるVR導入メリットは何をもたらすか

VR導入のメリットは様々なメディアで紹介されています。

日常的に設計業務に携わっており、機械設計や作業環境の設計を行っているユーザにンタビューを行ってVRの評価構造を評価グリッド法で明らかにしました。

ここで評価構造とは,「良いー悪い」等,総合的評価判断に寄与している評価項目と,これらの間に存在する因果関係で構成する人の評価に関する仮想的な構造です。

今回のインタビューでは「VRを用いた設計レビュー」と「プロジェクタでスクリーンに図面を投影した設計レビュー」「紙の図面を用いた設計レビュー」の2つをそれぞれ比較してVRを用いたほうが良いと思えることについて回答してもらいました。

 

VR導入の評価構造

図に評価グリッド法の結果を示します。各評価項目間の結線は質問を繰り返す中で関係づけられた評価項目の関係性を表します。左方向が概念的な上位評価項目を示し、右方向が具体的な下位評価項目を示します。上位評価項目は業務の基本的な目標とも言い換えることができます。

上位概念を達成するためには「手戻りロスが少なく」かつ「精度良く確認できる」ことを求めています。プロジェクトが予定よりも延びてしまう原因の一つとして手戻り発生が挙げられます。試作や製品を作った後に問題が発覚して戻りが発生することを防ぐためには図面の段階で予め問題を発見するほうが好ましいです。そのためには図面の段階で問題箇所を発見できなければなりません。ここでの問題箇所とは「メンテナンス作業で無理な姿勢にならないか」「安全性は確保できるか」等です。このような問題が発生しないか作業姿勢を確認できることを求めています。

特に距離感やサイズ感が分かることがもっと重要と捉えています。例えば「この支柱は作業に支障をきたす」「ここで作業すると頭をぶつける可能性がある」「操作盤まで手が届かない」など実際に確認しています。

つまり、作業の安全性を確認するためにメンテナンス作業を擬似体験するためにVRの活用を求めているといえます。