SECIモデルでは、知識は
Socialization(共同化)→ Externalization(表出化)→ Combination(連結化)→ Internalization(内面化)
の循環で広がると考えます。[5][6]
この考え方を変更点共有に当てはめると、失敗の原因が整理しやすくなります。
共同化(Socialization)
現場の感覚、ヒヤリ、判断の勘所、なぜそう変えたかという経験知が共有される段階です。
ここが弱いと、そもそも変更の背景が共有されません。
表出化(Externalization)
「なぜこの変更をしたのか」を図面注記、会議資料、引き継ぎメモなどに落とす段階です。
ただし、表出化だけでは不十分です。説明しただけ、書いただけで止まると、知識は残っても活きません。
連結化(Combination)
図面、変更理由、過去トラブル、客先仕様、現場写真、注意事項などをつなぎ直す段階です。
2024年の製造業研究でも、SECI を軸にした知識創造ではCombination の強化が特に重要だと示されています。ここが弱いと、受け手は情報を自力で組み立てなければならず、理解コストが上がります。
内面化(Internalization)
受け手が変更の背景や意図を理解し、自分の判断に使えるようになる段階です。
ここまで到達しなければ、「聞いたはずだが使えない」「資料はあるが判断できない」で終わります。